2．新型コロナウイルスの感染による症状は、SARS、インフルエンザ、普通の風邪とどう区別するか？

現在の臨床症例からみると、新型コロナウイルス感染は発熱、倦怠感、から咳などを主な症状とし、少数の患者は鼻づまり、鼻水、咳痰などの上気道症状、下痢などの消化器症状を伴う。一部の患者は1週間後に症状が悪化し、呼吸困難などの肺炎症状が出現し、その他の合併症も出現した。軽い患者は微熱、軽い倦怠感などの症状を示し、肺炎の症状はなかった。少数の感染者は明らかな臨床症状がなく、新型コロナウイルス核酸検査のみ陽性であった。

新型コロナウイルス感染による重症症例の症状はSARSと類似している。

インフルエンザの主な症状は、発热、せき、頭痛、のど痛、全身の筋肉の関節痛、全身の不调など、体温が39～40℃、が伴う急寒、身ぶるい、食欲减退、空咳、鼻づまり、流れ下る、胸骨後の不调など。一部の患者は嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状が主である。合併症がない者の病気経過は自己制限性を呈し、発病より3～4日後に高熱が次第に消え、全身症状は好転したが、しかし咳が消え、体力が回復するのは普通1～2週間かかる。インフルエンザの最もよく見られる合併症は肺炎であり、その他の合併症として神経系損傷、心臓損害、横紋筋融解症候群、筋炎と膿毒症ショックなどが見られる。

一般的な風邪の症状は鼻詰まり、鼻水、発熱などで、多くの患者は症状が軽く、一般的に肺炎を起こさない。